英語学習をしていると「過去完了形(past perfect)」という文法が出てくるよね。高校英文法レベルでちょっと難しく感じる人もいるのでは。
「過去の話をしているのに、さらに“それより前”の出来事を言いたいとき」に使う時制のことで、使いこなせると英会話でとっても役立つよ♪
過去完了形とは?現在完了形とどう違うの?のギモンにも詳しく解説していくね!
英語は「時制」をとても大事にする言語。「過去完了形」とは、過去の話のその前の過去の話をする時に使うので文法書などでは「大過去」とも呼ばれているよ。
「時制」について復習したい方はこちらの記事を参考にしてね⏬️
✅ 過去完了形の形
had + 過去分詞
主語 | 動詞の形 |
---|---|
I / You / He / She / We / They | had + 過去分詞(例:eaten, gone, finished など) |
- I had finished my homework before dinner.
(夕食の前に宿題を終えていました)
🎯 過去完了形はいつ使う?
① 過去の中の「さらに前の出来事」を伝えるとき
👉「過去の中の過去」を表します。
- When I got to the station, the train had already left.
(駅に着いたとき、電車はすでに出発していました)
「電車が出た(大過去)」→「駅に着いた(過去)」の順。
🕒2つの出来事が登場
この文には、2つの出来事があります:
出来事 | 英語 | 時制 | いつ? |
---|---|---|---|
A | I got to the station | 過去形 | あと(=時系列的に2番目) |
B | the train had already left | 過去完了形 | 先(=時系列的に1番目) |

電車が出発したのは駅に着いた時より前だから、「大過去」を作る「過去完了形」を使うんだニャ。
⏱時系列(順番)で並べるとこう!
- the train had already left
→ 電車がすでに出てしまっていた(駅につくより前)=大過去 - I got to the station
→ 駅に着いた(電車が出てしまったあと)=過去

✅なぜ過去完了を使うの?
👉 過去の話の中で、それよりも前に起きた出来事を表すときに、過去完了形を使うよ。
普通の過去形だと、順番があいまいになるよね。
❌ The train left when I got to the station.
→ どっちが先かわかりにくい(「同時」にも感じられる)
✅ The train had left when I got to the station.
→ 「電車が出た」のが先、「駅に着いた」のがあとだとハッキリわかる。
② 過去の出来事の原因や理由を説明したいとき
- She was tired because she had studied all night.
(彼女は一晩中勉強していたので、疲れていました)
勉強した(大過去)から、疲れていた(過去)で表すと、なぜ疲れていたのか、とってもわかりやすいよね!
③ 「〜したことがあった」経験を言いたいとき(過去の時点での経験)
- I had never seen such a beautiful view before.
(こんなに美しい景色は、今まで見たことがなかった)
🔍 具体的なイメージ
たとえばあなたが友達に旅行の思い出を話しているとします:
Last year, I traveled to Switzerland.
The mountains were amazing.
I had never seen such a beautiful view before.
このように、「旅行したこと」が過去、
そのときに感じた「これまでこんな景色見たことなかった」は、さらにその時点より前の経験なので過去完了が使われています。
「これまでにこんな景色を見たことがない」
⇒今までの人生の経験をすべて比較しているから、旅行より前の出来事になるという考え方
⇒過去完了形を使う

使う場面を想像すると、過去完了形を使えるようになれば英会話でとても役立つことわかるよね!
🟡 現在完了形と過去完了形の違いは?
現在完了形 | 過去完了形 |
---|---|
have / has + 過去分詞 | had + 過去分詞 |
「今までに〜した」 | 「その時までに〜していた」 |
今と関係がある | 過去の時点と関係がある |
例(比較):
① I have eaten lunch.(今、お昼ごはんを食べた)
🔹使われている時制
👉 現在完了形(have + 過去分詞)
🔹意味とニュアンス
- 「今の時点で、もう昼ごはんを食べ終えた」ということを伝える。
- 「昼ごはんを食べた」という過去の経験・完了が、今に関係している。
🔹使う場面のイメージ
誰かに「ランチ食べた?」と聞かれて、
「うん、もう食べたよ」と答えるとき
例:
- A: Have you eaten lunch yet?
- B: Yes, I have eaten lunch.
② I had eaten lunch before she came.(彼女が来る前に、昼ごはんを食べていた)
🔷使われている時制
👉 過去完了形(had + 過去分詞)
🔹意味とニュアンス
- 「彼女が来た(過去)」という出来事よりも前に、「昼ごはんを食べていた」という行動がすでに終わっていたことを表す。
- 過去の中の“さらに前の出来事を強調したいときに使う。
🔹時系列の整理
出来事 | 時制 | いつ? |
---|---|---|
A. I had eaten lunch | 過去完了形 | より前(先に起きた) |
B. She came | 過去形 | あと(後に起きた) |
🔹使う場面のイメージ
昼ごはんを食べ終えたあとで、彼女がやってきた状況を回想しているとき
🟢 2つの文の違いまとめ
文 | 時制 | 注目する時間 | ニュアンス |
---|---|---|---|
I have eaten lunch. | 現在完了形 | 今(現在) | 今もう食べ終えている |
I had eaten lunch before she came. | 過去完了形 | 過去のある時点より前 | 彼女が来たときには、すでに食べていた |
✏️ 練習問題(答えは記事の最後に)
- I ( ) already ( ) the book when he called me.
→ read を使って過去完了形に。 - They were happy because they ( ) ( ) the test.
→ pass を使って過去完了形に。
💡 まとめ
- had + 過去分詞で「過去よりも前の出来事」を表す。
- 過去完了形を使うと、時系列がはっきりしてわかりやすい文になるよ。
✅ 練習問題の答え
- had already read
- had passed
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