英語を勉強していると、「受動態(受け身)」という言葉が出てくるよね。
でも、「どうやって作るの?」「能動態と何が違うの?」と疑問に感じる方も多いはず。
この記事では、「受動態とは何か」「使い方・作り方」「よくあるパターン」まで、やさしく丁寧に解説するね!
✅ 受動態とは?
受動態(Passive Voice) とは、
「〜される」「〜された」という “受け身の形” の文のことです。
▸ 例文で比較:
能動態(する) | 受動態(される) |
---|---|
He wrote a letter.(彼は手紙を書いた) | A letter was written by him.(手紙は彼に書かれた) |
👉受動態は 「誰が行動をしたか」よりも「何がされたか」に焦点を当てた表現です。


🔧 受動態の基本の形
▶️ be動詞 + 過去分詞(pp)
時制 | 受動態の形 | 例文 |
---|---|---|
現在形 | am / is / are + 過去分詞 | The door is opened.(ドアが開けられる) |
過去形 | was / were + 過去分詞 | The letter was written.(手紙が書かれた) |
未来形 | will be + 過去分詞 | It will be finished soon.(それはすぐ終わるでしょう) |
現在完了 | have / has been + 過去分詞 | The job has been done.(仕事は終えられた) |

「過去分詞」を使うのがポイントだニャ!
📚 よく使う動詞の「原形・過去形・過去分詞」一覧
原形(Base Form) | 過去形(Past) | 過去分詞(Past Participle) |
---|---|---|
be(〜である) | was / were | been |
do(する) | did | done |
have(持つ) | had | had |
go(行く) | went | gone |
come(来る) | came | come |
eat(食べる) | ate | eaten |
drink(飲む) | drank | drunk |
make(作る) | made | made |
take(取る) | took | taken |
give(与える) | gave | given |
see(見る) | saw | seen |
write(書く) | wrote | written |
read(読む)※読み方に注意 | read(レッド) | read(レッド) |
speak(話す) | spoke | spoken |
buy(買う) | bought | bought |
find(見つける) | found | found |
know(知っている) | knew | known |
think(思う) | thought | thought |
say(言う) | said | said |
get(得る・手に入れる) | got | gotten(米)/ got(英) |
play(遊ぶ) | played | played |
call(呼ぶ) | called | called |
work(働く) | worked | worked |
live(住む) | lived | lived |
open(開ける) | opened | opened |
📌 よくある受動態の例文
文のタイプ | 能動態 | 受動態 |
---|---|---|
一般文 | They make cars in Japan. | Cars are made in Japan.(日本で車が作られている) |
過去の出来事 | She cleaned the room. | The room was cleaned.(部屋は掃除された) |
未来の予定 | They will hold a meeting. | A meeting will be held.(会議が開かれる予定です) |

能動態では主人公のような人「She」などが必要だけど、受動態では人が出てこない表現もできるんだね。


👤 by + 人 は必要?
受動態では「誰によって?」を言いたいとき、by + 行為者 を使います。
- The cake was made by my sister.
(そのケーキは妹によって作られた)
🐾 ただし、「誰がやったか」が重要でないときは省略OK!
「受動態」は、「誰がやった」か言いたく無いときにも使える表現ということだね!
🎯 受動態がよく使われる場面
- ニュースやレポート:
The building was damaged by the earthquake. - マニュアルや手順書:
The button is pressed to start the machine. - 主語が不明なとき:
English is spoken all over the world.
✍️ 練習してみよう!
次の文を受動態にしてみましょう。
- They use this room for meetings.
- My brother broke the window.
- They will finish the project soon.
答え:
This room is used for meetings.
The window was broken by my brother.
The project will be finished soon.
📝 まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
受動態とは? | 「〜される」「〜された」という受け身の文 |
基本形 | be動詞 + 過去分詞 |
よく使う時制 | is/are + 過去分詞、was/were + 過去分詞など |
by + 人 | 「誰がやったか」を表すときに使う(省略も可) |
🚫 補足:受動態にできない動詞もある!
受動態は「目的語がある動詞(=他動詞)」で作ることができるよ。
つまり、「〜を〇〇する」という動作がある場合に、「〜が〇〇される」という受け身の形が成り立つということ。
そのため、すべての動詞が受動態にできるわけではありません。
❗ 受動態にできない動詞の例
それは「自動詞(じどうし)」と呼ばれる、目的語をとらない動詞だよ。
たとえば:
動詞 | 日本語訳 | なぜ受動態にできない? |
---|---|---|
go | 行く | 「〜を行く」とは言わない |
come | 来る | 「〜を来る」とは言わない |
sleep | 寝る | 「〜を寝る」とは言わない |
die | 死ぬ | 「〜を死ぬ」とは言わない |
arrive | 到着する | 「〜を到着する」とは言わない |
✅ これらの動詞は「何かを〜する」のではなく、「自分が〜する」という動作なので、「〜が〇〇される」という形にできません。
✅ 他動詞と自動詞の見分け方(ざっくり)
- 他動詞(受動態にできる)
→ 後ろに「何を?」が続く(例:eat an apple)
→ 受動態:An apple is eaten by him. - 自動詞(受動態にできない)
→ 後ろに「どこで?いつ?どうやって?」などが続く(例:go to school)
→ 受動態:❌ School is gone by him. ←これは不自然!
このように、「目的語をとる動詞かどうか?」が、受動態にできるかどうかのカギ!
英語学習の中で、「この動詞は受け身にできる?」と意識してみると、理解が深まるよ◎
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