✅ はじめに
「雨が降っていたにもかかわらず、試合は行われた」
「体調が悪いにもかかわらず、仕事に行った」
このような“逆の状況”を表す英語のフレーズ、色々あって見分け方が難しい…と思っているかな?
英語の試験や、TOEICでは違いを問われる問題が出るので要注意だね。

TOEICの勉強中に接続詞系で悩んでいる方は多いらしいニャ!やさしく解説していくね!
実はこの「〜にもかかわらず」は、接続詞・前置詞・副詞で表現しているよ。
ただし、使い方にはそれぞれ文法的なルールの違いがあるので、解説していくね!
① 接続詞:although / though / even though
🔹 役割:文と文をつなぐ
- although(〜だけれども)
- though(〜だけれども)
- even though(たとえ〜でも/より強い対比)
🔸 例文
- Although it was raining, we played soccer.
(雨が降っていたにもかかわらず、私たちはサッカーをした) - He went to work even though he was sick.
(体調が悪かったのに、彼は仕事に行った)
📌 ポイント:
接続詞は、後ろに主語+動詞の「文」がくる
② 前置詞:despite / in spite of
🔹 役割:名詞や名詞句を前置詞で導く
- despite(〜にもかかわらず)
- in spite of(〜にもかかわらず) ※ややフォーマルで書き言葉向き
🔸 例文
- Despite the rain, we played soccer.
(雨にもかかわらず、私たちはサッカーをした) - He went to work in spite of his illness.
(病気にもかかわらず、彼は仕事に行った)
📌 ポイント:
🔷前置詞なので、後ろに名詞(名詞句)がくる
👉 主語+動詞は入れられない!
🔷文頭の「前置詞句」はカンマで区切ることが多い
例文の「Despite the rain, we played soccer.」だと、「Despite the rain」は「前置詞+名詞(=前置詞句)」で、文全体に「逆接の意味(〜にもかかわらず)」を加える「副詞句のはたらき」をしています。
なぜカンマが必要?
理由①:読みやすくするため
前置詞句が文の冒頭に来るときは、主節と区切るためにカンマを入れると読みやすいからだね。
❌ Despite the rain we played soccer.(一気に読むと意味が取りづらい)
✅ Despite the rain, we played soccer.(明確に区切れる)
理由②:意味の切れ目を示すため
「Despite the rain」が「雨にもかかわらず」という背景情報を与えていて、
本当のメインメッセージは「we played soccer」なので、主節との切れ目を示す役割もあります。
🔷よくある間違い
✅ OK → Despite the weather
❌ NG → Despite it was raining(←これは名詞ではなく、文なので間違いになるよ)
③ 接続副詞(副詞):however / nevertheless / still / yet
🔹 役割:2つの文の意味をつなげる(文頭または文中に置く)
- however(しかしながら/それでも)
- nevertheless(それにもかかわらず)
- still / yet(それでも)
🔹語順の注意
- 接続副詞の後には カンマ (,) を入れるのが基本
- 前の文とはピリオドまたはセミコロンで区切る
- 文頭や文中にも置けるが、文の途中に入れる場合は両側にカンマ
✅ OK → He was tired. However, he went out.
✅ OK → He was tired; however, he went out.
🔸 例文
ピリオドで区切る時
- She failed the exam. Nevertheless, she didn’t give up.
- (彼女は試験に落ちた。それにもかかわらず、あきらめなかった。)
- He was very busy. Still, he made time for his children.
- (彼はとても忙しかった。それでも子どもとの時間を作った。)
- I studied hard. Yet, I didn’t pass the test.
- (私は一生懸命勉強した。それでもテストに合格しなかった。)
- It was late. However, they kept talking.
- (遅い時間だった。しかしながら彼らは話し続けた。)
セミコロンで区切る時
- I wanted to go hiking; however, it started raining.
- (ハイキングに行きたかった;しかし雨が降り始めた。)
- She was not qualified for the job; nevertheless, she applied anyway.
- (彼女はその仕事に適していなかった;それにもかかわらず応募した。)
- He didn’t study for the test; therefore, he failed.
- (彼はテストの勉強をしなかった;だから落ちた。)
両側にカンマを付けて文の途中に入れる場合
- She is, however, still willing to help.
(彼女はそれでも、手伝う意思がある。) - The plan, nevertheless, went ahead as scheduled.
(その計画は、それにもかかわらず、予定通り進行した。) - He had, therefore, no choice but to quit.
(彼は、したがって、辞めるしかなかった。)
✅ 接続副詞のバリエーション(意味の違い)
副詞 | 日本語訳 | ニュアンス |
---|---|---|
however | しかしながら | 丁寧で一般的な逆接 |
nevertheless | それにもかかわらず | 形式ばった書き言葉 |
still | それでも | カジュアルな逆接 |
yet | それでも(驚き) | 結果に反するニュアンス |
📌 ポイント:
- 文と文の意味を補ってつなぐ
- 文頭や文中に「副詞的」に置かれる
- 後ろには完全な文(主語+動詞)
🎓 まとめ表
品詞 | 代表的な表現 | 接続する対象 | 例文 |
---|---|---|---|
接続詞 | although, even though | 文(主語+動詞) | Although it was late, she stayed. |
前置詞 | despite, in spite of | 名詞・名詞句 | Despite the cold, he went out. |
接続副詞 | however, nevertheless, still | 文と文の間(意味的接続) | It was cold. However, he went out. |
✏️ 学びのヒント:使い分けのコツ!
迷ったときはこう考える! |
---|
👉「後ろが文」→ 接続詞 or 副詞(howeverなど) |
👉「後ろが名詞」→ 前置詞(despiteなど) |
👉「前の文とはピリオドまたはセミコロンで区切る」→ 接続副詞 |
📚 例文で瞬間チェック!
- (体調が悪いにもかかわらず)
→ He went to work despite his illness.(前置詞)
→ Although he was sick, he went to work.(接続詞)
→ He was sick. However, he went to work.(副詞)
🪄 英語は「意味のつながり」で考えよう
「にもかかわらず」という日本語表現は一見ひとつの言葉のようですが、英語では文の構造ごとに違う表現が使われるよ。
「意味でつなぐ」視点をもって接続詞・前置詞・副詞を使い分ければ、表現の幅もグンと広がりますよ!何度も使って理解を深めていこう♪
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