英語を勉強しているときに同じ発音なのに意味やスペルが異なる単語にであったことある?
英語では「Homophones」(同音異義語)というよ。

英語の同音異義語から「ダブルミーニング(Double Meaning)」と呼ばれる言葉遊びが生まれ、ジョークや広告、映画のセリフなどでよく使われているよ。
今回は、この同音異義を活かしたダブルミーニングの世界を、例文とともに紹介するね!
英語の同音異義語とは?
同音異義語とは、英語でHomophones(ホモフォン)というよ。
発音は同じだが意味や綴りが異なる単語のこと。
例:
“weak”(弱い)と “week”(1週間)
“knight”(騎士)と “night”(夜)
これらを活用すると、1つの文に2つの意味が生まれユーモアや皮肉を表現することに使えるんだ★
同音異義を使ったダブルミーニングの例
“Seven days without laughter makes one week(weak).”
直訳:笑わない日が7日続くと、1週間になる/弱くなる
同音異義(weak / week)を使ったダブルミーニングのジョーク
前半は人生訓っぽく始まり、後半で「1週間になる」というズレたくすっと笑えるオチになっているよ。
1つ目の意味(真面目に読む場合)
・weak:「弱い」
「笑わない日が7日続くと、人は弱くなる」
→ 笑いは健康に大切、という意味の格言風メッセージ。
2つ目の意味(ジョークとして読む場合)
・week:「1週間」
「笑わない日が7日続くと、それは1週間になる」
→ 単なる事実を面白く言っているダジャレ。

“The knight rode into the night.”
直訳:騎士が夜に駆けていった/“ナイト”が“ナイト”に入っていった
意味の面白さよりも「音のかけ合わせ」で笑わせるタイプのダブルミーニング。
ネイティブはこういう「音が同じで意味が違う」フレーズを、会話や文章に入れてユーモアを出すことに使うよ。
“Time is money, so I spent it wisely.”
ことわざ+言葉遊びを組み合わせたダブルミーニング
これは「spend」の2つの意味(時間を使う/お金を使う)をかけているよ。
「spend」の意味:①時間を使う②お金を使う
1つ目の意味(ことわざ的な意味)
- Time is money:「時間はお金と同じくらい価値がある」
- spend time:「時間を使う/過ごす」
- wisely:「賢く」
→ 「時間はお金だから、賢く使った」
(=時間を有効活用した)
2つ目の意味(言葉遊び)
- spend は「お金を使う」という意味もある
- “Time is money” を文字通り受け取ると「時間=お金」になる
- つまり「お金だから、賢く使った」とも読める
“I sea you!”
直訳:君が“見える”よ
同音異義(sea / see) を使った短い言葉遊びで、意味よりも音の遊び重視のジョーク。
1つ目の意味(通常の意味)
- see you:「またね」「見えるよ」などの意味
- 「君が見えるよ」「会えてるよ」という普通のフレーズ。
2つ目の意味(言葉遊び)
- sea:「海」
- 発音が see と同じなので、「I sea you」は「私はあなたを海する…?」という、文法的には変だけど、響きで笑わせる言葉遊びになる。
イラストや写真で「海越しに人が見える」シーンや、海のキャラクター(魚・カニなど)が話すセリフとしてよく使われるよ。
英語のジョークで覚える同音異義語
“What do you call a bear with no teeth? A gummy bear.”
「歯のないクマ?グミベアだよ。」
このジョークは同音異義語+物の名前を組み合わせた典型的な英語のなぞなぞ型ダブルミーニング。
1つ目の意味(なぞなぞとしての答え)
- bear with no teeth:歯のないクマ
- 歯がないので「かみつけないクマ」という発想。
2つ目の意味(言葉遊び)
- gummy には「歯茎(gum)のような」「歯のない」という意味がある
- Gummy Bear はゼラチンで作られたクマ型キャンディ(グミ)を指す
- つまり、歯がないクマ = gummy bear(グミのクマ) という音と意味の両方をかけたジョーク。

“I’m a flower(flour) power advocate.”
直訳:私は「フラワーパワー」の支持者です。/私は「小麦粉パワー」の支持者です。
flower と flour は発音が同じ /ˈflaʊ.ər/なので、聞いただけでは区別できず、文脈やスペルを見て初めて意味がわかるタイプのフレーズ。
こういうパターンはTシャツやカフェのスローガンにもよく使われるよ。
1つ目の意味(flower power の場合)
- flower power は、1960年代のヒッピー文化のスローガン
- 直訳すると「花の力」ですが、実際には「平和と愛を象徴する運動」を指します
- advocate は「提唱者/支持者」
→ 「私はフラワーパワー(平和運動)の支持者です」
2つ目の意味(flour power の場合)
- flour は「小麦粉」
- flour power は、小麦粉を使った料理やパン作りの力・魅力を面白おかしく言ったフレーズ
→ 「私は小麦粉パワー(パンやお菓子作り)の支持者です」
「花の力を推す平和活動家」という意味と、「小麦粉推しの料理好き」という意味にもとれる、というダブルミーニングだね。
“I knead(need) the dough.”
直訳:私はその生地をこねる。
同音異義語(knead / need、dough の2つの意味)を使ったダブルミーニング
1つ目の意味(文字通りの意味)
- knead:こねる(特にパンやピザ生地)
- dough:生地(パンやピザなどを作る前の状態)
→ 「私は生地をこねる」
(パン作りや料理中の発言)
2つ目の意味(言葉遊び)
- knead と need は発音が同じ
- dough はスラングで「お金」という意味がある
→ 「私はお金が必要だ」
(冗談や会話で使うスラング表現)
同音なので聞くだけでは「生地をこねる」のか「お金が必要」なのか分からないため、料理ネタやジョークで使われるよ。

“No one nose what a deer thinks.”
直訳:誰も、シカが何を考えているか鼻は知らない。
同音異義とスペル違いによる言葉遊びを組み合わせたジョークです。
1つ目の意味(文字通り読む場合)
- nose = 鼻
- deer = シカ
→ 「誰も、シカが何を考えているか鼻は知らない」
(文法的には変ですが、あえて文字通りにするとこんな意味)
2つ目の意味(ジョークとして読む場合)
- nose (鼻)と knows(知っている) は発音が同じ /noʊz/
- deer(鹿) と dear(愛しい人) も発音が同じ /dɪr/
- 置き換えると “No one knows what a dear thinks.”
→ 「誰も、大切な人が何を考えているかは分からない」という意味になる
表面は動物と体の部位の話に見えるけど、実際は「愛しい人の心は分からない」というもっと人間的な意味にもなる。聞き手は、一瞬「鼻とシカ?変な文章だな」と思ってから「ああ、knows / dear か!」と気づく仕組み。
英語の同音異義語を楽しもう!
英語を勉強していると「あれ?この単語ってこういう意味だっけ?」「同じような発音に聞こえるけど、実際は違うのかな?!」など、ちょっと惑わされる同音異義語。
出会ったときに調べてみると、英語の奥深さと面白さを体感する絶好のチャンス!
単語の意味や発音、スペルを確認してみよう!
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