英語の過去形:直接話法と間接話法の違いとは?使い方と例文まとめ

中級以上〜

🔰 まずは用語を整理しよう

▶ 直接話法(Direct speech)とは?

話した言葉をそのまま引用するスタイル。

例:She said, “I like cats.”

彼女が言っていた文が現在形のままで伝えられているね。これが直接話法。とってもシンプルで簡単な使い方だね。


▶ 間接話法(Reported speech)とは?

話した内容を要約・再構成して伝える方法。
時制とセリフ内が代名詞に変わるのがポイントです。

例:She said that she liked cats.

彼女が言っていた文が過去形になっているね。また、「I」が誰を指しているのかによってhe / she / I / you などに置き換わります。これが関節話法。「彼女が〜と言っていたよ」という伝達の意味が強くなるよ。

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🔄 間接話法って、どんなときに使うの?

英語では、誰かの言ったことや思ったことを自分の言葉で伝えるときに「間接話法(Reported Speech)」を使います。
これは、実際のセリフ(直接話法)を、そのまま伝えずに要約や再表現する方法です。


✅ よく使われる場面(使いどころ)

場面例文(直接話法 → 間接話法)
会話の内容を伝えるときHe said, “I’m tired.” → He said he was tired.
相手の発言を第三者に伝えるときShe said, “I will call you.” → She said she would call me.
インタビューや報道文など“The company is growing,” the CEO said. → The CEO said the company was growing.
学校の英作文やスピーチで「誰かの意見」を紹介するときMy teacher said, “Practice every day.” → My teacher said to practice every day.

🗣️ なぜ間接話法を使うの?

  • 話の内容に集中できる(セリフ形式よりスムーズ)
  • 会話・報告・要約に便利
  • 客観的に伝えることができる
  • 書き言葉でも話し言葉でもよく使われる

✏️ 間接話法での基本変化(例)

直接話法間接話法
“I am happy,” she said.She said she was happy.
“I will go,” he said.He said he would go.
“I have finished,” she said.She said she had finished.
“Open the door,” he said.He told me to open the door.(命令文は「to + 動詞」に)

🧱 間接話法の作り方①・時制の一致【基本ルール】

間接話法では、動詞の時制がひとつ過去に下がるのが基本です。
これを「時制の一致(sequence of tenses)」と呼びます。

直接話法(現在)間接話法(過去)
“I am hungry.”She said she was hungry.
“I like music.”He said he liked music.
“I have finished.”She said she had finished.
“I will go.”He said he would go.
candy
candy

「彼女はお腹が空いていると言っていたよ」の文が、「said」「was」と両方過去形になっているね。


📌 過去形の登場ポイント

英語の過去形は直接話法でも間接話法でも登場します。
ただし、「過去→過去」の変化は基本的にそのままです。

たとえば・・

● 直接話法(そのまま話すとき)

She said, “I went to Kyoto.”
(彼女は「京都に行った」と言った)

ここでは「went」=過去形


● 間接話法(あとから伝えるとき)

She said she went to Kyoto.

→ ここでも 過去形の “went” のままです!


🗣 過去形の使い方:直接話法と間接話法の例

① シンプルな過去形

直接話法間接話法
“I went to Paris.”She said she went to Paris.

▶「過去形」はそのまま「過去形」でOKです(変わらないことが多い)。


② be動詞の過去形

直接話法間接話法
“I was tired.”He said he was tired.

▶ このように、「was」「were」もそのまま使います。


③ 文脈で変わることもある!

✅ 時制が合わなくなる場合は、さらに1段階前の時制にすることもあります。

直接話法間接話法
“I saw her yesterday.”He said he had seen her the day before.

🔎「yesterday → the day before」などの時間語も置き換えが必要です。


⏰ 時間・場所の表現の変化にも注意!

直接話法間接話法
todaythat day
yesterdaythe day before
tomorrowthe next day
nowthen
herethere

例:

  • “I saw her yesterday.” → He said he had seen her the day before.

間接話法の作り方②

間接話法では、「I」が誰を指しているのかによってhe / she / I / you などに置き換わります


🔸 例1:話している人が他の誰かの場合

直接話法:

Emma said, “I am tired.”
(=Emmaが「私は疲れてる」と言った)

間接話法:

Emma said she was tired.
(→「I」はEmmaのことなので「she」に変わる)


🔸 例2:話している人が「自分自身」の場合

直接話法:

I said, “I am tired.”

間接話法:

I said I was tired.
(→ 「I」はそのまま自分なので変わらない)


🔸 例3:第三者のセリフを伝えるとき

直接話法:

Tom said, “I like sushi.”

間接話法:

Tom said he liked sushi.
(→「I」はTomのことなので「he」に)


✅ まとめ:間接話法の「I」の変化

直接話法での「I」間接話法での変化
話し手自身そのまま「I」
他人(Tom, Emmaなど)が話している場合「he」「she」などに変わる

🎯 ポイント

  • 誰が「I」と言ったのかを考えて、人称を変える
  • そのときの時制の一致もあわせて注意!

🙅‍♀️ 注意!そのまま変えないケースもある

以下の場合、時制を変えなくてもよい(または変えない)とされています。

✅ 今でも真実・事実であるとき

直接話法間接話法
“The sun sets in the west.”She said the sun sets in the west.

▶ 「変わらない事実」は時制一致の例外です。

🔗「変わらない事実」の時制についてこの記事を参考にしてみよう


✏️ チェッククイズ:どちらが正しい?

Q.「彼は『私は昨日その映画を観た』と言いました」

A. He said he saw the movie yesterday.
B. He said he had seen the movie the day before.

✅ 正解:B(「過去→過去完了」「yesterday→the day before」)


📝 まとめ

項目内容
直接話法“ ” で囲ってセリフをそのまま引用する
間接話法話した内容を再構成(that節など)+時制の一致
過去形の扱い原則そのままでOK(ただし状況次第で過去完了に)
時間語の変化yesterday → the day before などの置き換えが必要

🔷関節話法を使う場面

  • 会話を伝えるとき(第三者に)
  • ニュース・記事・レポートの引用
  • 英検のライティングやスピーキングで「彼は〜と言っていました」と伝える方法を使いたい時
candy
candy

直接話法と間接話法がまざってしまうと不自然なので、どちらかひとつに統一して使おうね。英検のライティングテストでは注意だニャ◎


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